2002年8月21日水曜日

SHE IS MINE.

彼女は僕を見つめる。
僕も彼女を見つめる。
それは日曜の朝食後のきまりだ。
コーヒーを飲みながら、彼女と見つめあう。
彼女はまばたきもせずに大きな瞳で僕に微笑みかける。
あぁ、僕はなんて幸せなんだろう。
コーヒーカップを片手に彼女に近付く。
波立つ髪を撫で、ほんのり紅い頬をつつく。
左手だけで彼女を抱こうとして、コーヒーをこぼした。
僕は染みだらけになった人形を床に叩きつけた。