2011年5月2日月曜日

A MOONSHINE

月の人に任命され、様々に月の用事を頼まれてきたけれども、しばらくは実感がわかなかった。
月は何事もなく満ち欠けをし、それに合わせて生活している。以前と変わりない。
しかし、星を拾い、旧月の人と懇意になり、そして月の人を受け継いだのは、すべて月が望んだ結果なのだと、近頃ようやくわかってきた。月は、思った以上に饒舌だ。

兎も角、今日もポケットには大きな金平糖にしか見えない星が入っている。
齧れば、いつでも月に帰れる。
けれども齧り過ぎて、うっかり火星まで飛んでいったこともあるから、慎重に。
月光に上手く乗れば、大丈夫。

やっとやっと「五千五秒物語」おしまいです。
拍手もたくさん(全編にいただきました)、本当にありがとうございました。
いやー、長くかかりました。
それは私の更新速度が遅かったからに他ならないけれども。

『一千一秒物語』を借りる際は、月の擬人化の塩梅が難しく面白いのです。
今回は、天体としての月と、月の人、それぞれを描いたので、少しこれまでと違う雰囲気になっていればよいのだけれども、果たして。
天体の月と月の人の構図は『つきのぼうや』イブ・スパング・オルセン の影響が強くあることを告白しておきます。


次のテーマは動物です。
各タイトルは、古い子供向けの本から拝借します。