2007年1月25日木曜日

一月二十五日 詩を読んだら

詩を書くのは難しそうだ、と思う。胸のうちを全部吐き出してしまいそうだ。どうしても胸のうちを吐き出したくなったら、詩には書かずに井戸に行こうと思う。井戸にこっそり少しだけ打ち明けよう。
そんな話をしたら、ウサギが言った。
「井戸に打ち明け話をしたら酷い目に合うぜ」
ウサギいわく、「水とカエルは噂話が大得意」。
じゃあ、暖炉にするよ、と言うと
「そりゃもっとまずい」と真面目な顔をする。
「煙とカラスの言うことは針小棒大、世界中にあることないこと広まっちまう」そうだ。
それなら小さなノートに小さな字で詩を書いたほうがマシかもしれない。でも文字に残ってしまう。どうしたらよいのか。