超短編
私はトイに読んだ本について語って聞かせた。トイが何より活躍したのは、詩の本を読むときだ。詩の本には楽譜が書かれていたが、私の知っている楽譜とはまるで違う記譜だった。読めないせいか、私が目を通しても楽譜は消えることはなかった。それをトイは読み、歌ったり笛を吹いて聴かせてくれたのだ。