2026年8月17日月曜日

崩れる紙18

読んだばかりの本が目の前で崩れ、消失するという事態に私は動揺していた。自動人形の司書がやってきて、崩れた本の欠片たちを羽根箒で壺に収めていく。「遺灰のようだ」と呟くと、司書は「そうですね」と応えた。「いくつか質問してもいいですか? さっきの老人の声は本を書いた学者の声でしょうか」