超短編
ロボット合体シーンを現実に、ミニチュアサイズで見てみたい。
鏡のようなピカピカの服を着て、歓楽街の真ん中でネオンライトを浴びながら踊りたい。
細密画のような髪の毛になれるなら、腰まで伸ばしてみたい。
大泥棒と大泥棒にそっくりな巡査部長が企てた四月一日に実行する悪戯に参加したい。
どうしても封筒からはみ出すと言って聞かない一筆箋に、いっそ溢れんばかりの祝福の言葉を綴ってもらいたい。
眠れぬ夜の思考をタイピングするドワーフを雇い、明け方に出来上がった文書で朝から焚火をしたい。