羊羹を切るのは難しい。真っすぐ包丁を入れるのももちろん難しいのだが、本煉羊羹ならではの深い色と艶に見惚れて刃物を当てる気になれないのだ。しかしそうも言っていられない。お茶が冷める。上手く切れれば今度はその断面の美しさに息を呑む。いつまでも見ていたいと思うのに気づけば湯呑も皿も空。
懸恋-keren-
超短編
2026年10月24日土曜日
2026年10月14日水曜日
#秋の星々 140字小説 コンテスト「本」未投稿作品
図書室の隅でしゃがみ込んでいる子がいた。「気持ち悪い? 保健室行く?」黙って首を横に振るばかり。先生を呼ぼうかと思ったが、私の服を引っ張って嫌がる。なんとなく気が合って、放課後、一緒に本を読むのが日課になった。オバケや幽霊が出てくる絵本が好きで、何度も読んではケタケタ笑っていた。
2026年9月17日木曜日
2026年9月16日水曜日
2026年9月15日火曜日
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