2026年8月15日土曜日

崩れる紙15

声のせいで、この学者には教え子や弟子がひとりもできなかった。語っても聞き取り難く、唄うことなどもってのほかだったから。研究成果を遺せないと悟った学者は「本にすることを余儀なくされた」と書いている。本のための紙の研究については、多くの学者や職人が興味を持ち、手を貸してくれたという。