2002年11月11日月曜日

なげいて帰った者

クタクタな帰り途、黒猫が近寄ってきたと思ったら、それは母親だった。
ひとしきり親不孝をなじられ、また黒猫に戻って垣根の向こうに消えていった。
『スターダスト』に寄ってお月さまにこれを打ち明けたが、聞いてもらえず
月の悪口を言う者がいた、とひどく愚痴っぽいのでうんざりした。
酔ったお月さまを置いて店を出て、帰り道の街灯に泣き付こうと思ったがランプの切れかけた街灯は不機嫌だった。
結局、自分の靴に愚痴を言いながら帰った。
まぁ彼らは、今日の私をすべて承知だけれども黙ってコツンコツンと相づちを打ってくれた。