懸恋-keren-
超短編
2002年11月21日木曜日
自分を落としてしまった話
家に帰ると部屋に白い箱があった。
中を覗くと、小さな白い箱を覗いている小さな人がいた。
その人を摘みあげるのと同時に自分も宙に浮いた。
恐怖のあまり摘んだ人を落としてしまった。
私は床に強く叩きつけられた。
見上げないほうがいい
見上げてはならぬ。
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