懸恋-keren-
超短編
2002年11月5日火曜日
突き飛ばされた話
洗濯物を取り込むのを忘れていたので、日が暮れてからベランダに出たらベランダの柵がなくなっていた。
あんまり驚いて立ち尽くしていたら、何者かに突き飛ばされた。
激しい落下感が続いた後、目を開けるとベランダにいるので
「誰だ!」
と言ったらまたドシンと突き飛ばされた。
目を開けたらまたベランダにいたのでもう一度
「誰なんだ?」
と言ったらまたドシンとやられた。
今度は目を開けたままだったので、何も起こっていない事がよくわかった。
つまり何も起きてはいなかったということだ。
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