懸恋-keren-
超短編
2009年1月13日火曜日
愛しています
頭ん中と胸の内の、このぐちゃぐちゃは全部言葉に変換できるのだろうか。
できたとして、それをドサリと渡したら、君はどんな顔をするだろう。甘い言葉ばかりじゃない。臭い言葉もきっとある。尖った言葉もきっとある。
君はたぶん泣くだろう。怒るだろう。
それもこれもひっくるめて「愛してる」は全部表してしまうような気がするから、余計に口に出しにくい。
なのに、君はいつだって僕の「愛してる」をせがむ。
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