超短編
七夕飾りの残骸が散らばっていた。綺麗な紙やかわいらしい文字の短冊が破れ、汚れている。片付けたいが、拾ってゴミ箱に入れるのもなんとなく憚られた。「箒星に掃除を頼むといい」とピーナツ売りが教えてくれた。夜になったら、電話してみよう。