超短編
市民プールの夜専門監視員である私に、ぼやけている子、光っている子、触れない子、浮いている子たちが「遊ぼ!」と集まる。東の空が白くなった。水から上がり、まとめ髪をおろす。私の髪からぽたぽた落ちる水滴を「甘い甘い」と啜りに寄ってくる。