超短編
願い事を書いた短冊を夜空に放った。どうせひらひら落ちてくるんだろうと思ったが豈図らんや、ぐんぐん上昇していく。慌てたのは短冊が吊るされるはずだった笹の枝。葉を一斉に逆立てて、短冊を追い掛け目にも留まらぬ速さで飛んでいった。「ロケットだ!」と覚えたての字で短冊を書いた人がはしゃぐ。
+++++++++++予選通過