超短編
こんな蒸暑い雨の日が最適なんだ。重い湿気が、しっとりとした輝きを出す。もちろん陸の妖精は晴れた日がいい。キミのような水棲妖精ならではだ。これでよし。いつも剥がれた鱗を分けてくれてありがとう。お礼の蜜だ。人間に見つからない内にお帰り。