小父さんを呼ぼうとしたら星の入った瓶を倒してしまった。
瓶の栓がはずれ、砂のように細かい星が机の上に散らばった。
窓を開けひとつだけ放り投げる。
「ラングレヌス!」
小父さんが来るには時間がかかるだろう。今日は曇っているから。
さて、散らばった星をどうしようか?
しばらく机の前で腕組みしながら星を眺めていると、ある衝動にかられて指を伸ばした。
「…・・・おいし」
机の上の星を舐め、瓶に残っていた星も平らげたところで、ようやく小父さんがやってきた。
「星を拾いに行こう」
「まだたくさんあるだろ?」
「食べちゃった!」