「今日は何を描きましょうか?お嬢さん」
長い名の絵かきがおどけて尋ねる。
「リンゴ」
少女が応える。
「かしこまりました」
絵かきは赤色の絵の具を筆に取る。キャンバスに浮かび上がるリンゴ。
絵かきは緑色の絵の具を筆に取る。キャンバスに浮かび上がる鳥。
「この鳥はリンゴが好きなんだね!もっと描いて!」
絵かきはリンゴを描き、鳥を描き、リンゴを描き、鳥を描き、リンゴを描き、鳥を描き、リンゴを描き、鳥を描き、リンゴを描き、鳥を描き、リンゴを描き、鳥を描いた。
「もっと描いて!」
絵かきはリンゴを描き、鳥を描き、リンゴを描き、鳥を描き、リンゴを描き、鳥を描き、リンゴを描き、鳥を描き、リンゴを描き、鳥を描き、リンゴを描き、鳥を描いた。
キャンバスに赤いリンゴと緑の鳥が溶け合う。
「見て、ナンナル」
「プキサに描いてもらったのか……まっくろけ、だな」
「リンゴと鳥だよ」