懸恋-keren-
超短編
2005年4月24日日曜日
星を食べた話
「ヌバタマ、何食べてるの?」
しっぽを切られた黒猫が、ビルの壁を舐めていた。
〔星〕
「星?キナリも食べる」
少女は猫の真似をして、四つん這いになり、壁を舐めた。
「星は酸っぱい」
〔星だから〕
「星だもんね〕
少女は、それが流星の…だとは、知らない。
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