懸恋-keren-
超短編
2008年7月8日火曜日
のりしろ
ペンを置いて、息をつく。山折りして、谷折りして、桜色の封筒に入れる。
だけど、いつも、のりしろが小さ過ぎる。なぜだか封が出来ない。
抽き出しの中には、出せなかった恋文が七通。多いのか少ないのか、ぼくにはわからない。
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