ションヴォリ氏ははしゃいだ。
「昼間のように明るいですな。あの明るい棒がこの街に何本あるのか是非とも数えたいものだ」
などと言いながら部屋の中をウロウロしている。
「客人だ。ジャック・フロスト」
阿礼は大きな箱に向かって言った。
「アレック、誰かと一緒に住んでいるのですか?」
主水くんが近づくと大きな箱の中には雪だるまがいた。
「hello ご機嫌いかが?ジャックはアレックの同居人だよ」
「……ハイ、ジャック。お邪魔してます。ところでキミはどうして箱の中にいるのですか?」
「ジャックは冷蔵庫の中にいないと溶けてしまうのさ」
「れいぞこってなに?あんちゃん」
「……あんちゃんにもわからない」