2003年12月24日水曜日

毬子嬢の視線を浴びる主水くんのこと

主水くんはあきらめて服を脱ぎ始める。
「モンドちゃん、おっきくなったわねぇ。ちょっと前まであんなに小さかったのに。カモンちゃんは元気?たまにはお風呂に入らないと」
毬子嬢はねっとりとした視線を主水くんに浴びせながら
彼の脱いだものをさらりと畳んでカゴに入れていく。
手と目と口が別々の生きものみたいだ、と主水くんは思った。
「放っておいて下さい。自分でできますから」
「いいのよぅ」
主水くんは毬子嬢に気付かれないよう、大きく息を吐いた。
「さぁ。お風呂に行きましょう。背中洗ってあげるからねぇ」