「hello!ご機嫌いかが?」
「こんばんは、じゃっく。チーズがほしいんだ」
「ねずみはイヤだよ」
「ねずみのどこがいやなの?」
「かれらはチョロチョロと動き周りまーす」
「それならだいじょうぶだよ。これがぼくのらもんとしもん」
掃部くんは羅文と四文を掴んだ左手をポケットから引き上げた。
掃部くんの手の中でぐにゃりとしている二匹を見て雪だるまは驚いた。
「oh……?静かですねぇ」
「これでもきらい?らもんとしもんはチーズがないとしんじゃうよ」
「OK チーズを出ましょー」
雪だるまが体をよじると、奥にはたくさんの食べ物が見えた。
掃部くんはいっぱいに腕を伸ばしチーズを取ることができたのだった。
「アレック、人間どもも夕食の時間でーす」
雪だるまは言った。
「では、僭越ながら小生の手料理を召し上がっていただこう」