懸恋-keren-
超短編
2003年11月29日土曜日
目を輝かせた主水くんのこと
「博士、時間です」
ションヴォリ氏はくちびるを突きだした。
「もっとおってもいいではないか」
「いけません」
「今日はアレックが出てるよ、モンド」
摩耶の言葉を聞いて主水くんは目を輝かせた。
アレックというのは唯一主水くんの時間を狂わせることができる人物らしい。
「では、アレックのところに行かなくてはいかんな」
とションヴォリ氏も言った。
「また来週もくるよ、マヤ」
「待ってるからね、レオナルド」
抱きしめ合う二人の周りを掃部くんはぐるぐる回った。
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