超短編
誰かが熱帯夜を破って、乾いた涼しい風を入れてくれたようだ。今夜は星が明るい。貴重な夜だから、川沿いを散歩する。あちらこちらで小さな光がひゅっと動く。蛍かもしれないし、超小型ドローンかもしれないし、異星から来たものかもしれない。ずいぶん未来に来たものだ。