超短編
雨漏りを直して欲しいと隣の家の老夫婦に頼まれ、脚立を掛けて屋根へ上がることにした。いくら上っても屋根に辿り着かない。眼下の爺さんが米粒サイズになってやっと着いたのは雷様の雲邸だった。「雷雨は程々に」と頼んで酒を酌み交わしている。帰りに脚立を降りるのヤだなぁ。