超短編
私の部屋の窓辺で美しい歌を聴かせてくれる小鳥が怪我をした。どうして怪我をしてしまったの? と訊くと、それも歌にして教えてくれた。美しくも痛々しい歌だった。「手当てしたいから、部屋に入って」と頼んだけれど、どうしても入れないという。私も小鳥も泣いている。