超短編
昼寝する子の腹がゆったりと上下している。同じリズムで猫のしっぽも揺れている。右に左に振り向き続ける扇風機の首もなぜか時々ぴったりシンクロして私は少し笑う。すると猫のしっぽはバシバシと抗議を示し、子は寝返りを打ち、扇風機は向こうを見る。もう一緒に寝てしまおう。