超短編
一緒に暮らすことになった小さな人魚の姫のために水槽造りを始めた。優雅に揺れる水草。そうだ、城も建てよう。築城中に姫は成長し、水槽は手狭になり、インテリア好きの姫により、この家はすっかり人魚仕様になった。今夜もシュノーケルをしたまま人魚に抱かれて眠る。