超短編
友人の蟻のため、せっせと琥珀糖を作り庭の東の端に置いている。友人の暮らす巣の入口は庭の西側にあるので、もっと巣の近くに置こうかと訊いたこともあるのだが「美しい琥珀糖を運ぶのは、重たくとも好い気分なのだよ」という。わかる気がする。今日は黄色の琥珀糖を作ろう。