超短編
大きな紙飛行機が飛んでいたので「乗せて」と叫んだら、すぅと降りてきた。折り目の隙間にうつ伏せに乗り込むと凄い勢いで飛び立った。あぁ紙飛行機だから誰かが飛ばしたんだ。どんなに大きな手だろうか。振り返りたかったけれど、うつ伏せでは難しく、ただ入道雲が迫ってくる。