2005年10月31日月曜日

操り人間と発条ネコその15

発条ネコが目を覚ますと操り人間が傍で眠っていた。
安田は珍しくきちんと手足を伸ばして寝ている。
「今日は解いてやる必要はないな」
キンキュウジタイはたいやき屋を目指して歩き出した。
黄色い海を見下ろす街のたいやきは緑のあんが入っていた。キンキュウジタイはこの街が気に入った。
しばらくここにいたいと思う。
だが操り人間を尾行するのを止めるのは惜しい。
安田はまだ寝ている。