2005年10月30日日曜日

操り人間と発条ネコその14

操り人間安田が歩いていると、段々風景が変わっていった。
家の窓に剣が刺さり、木にはたわわに牛乳が実っていた。
芝生はピンク色で、ブタが二足歩行している。
安田はそんな光景に目もくれず歩いていた。
ただ、発条の切れたネコを見つけた時だけは立ち止まって、発条を巻いてやるのだった。
キンキュウジタイが目を覚ました時には、もう10メートル先を歩いていたけれども。