超短編
図書館の最後の一冊は「死」であった。生物の細胞や組織の破綻、なぜ死を恐れるのか、古今東西の哲学者が語った死。特に各地の葬送の文化と歴史について多くの頁が費やされている。細かな情報を載せ、学者の深い考察が述べられていた。この本を閉じた瞬間、この図書館は「死」を迎える。本は、崩れた。