2026年9月3日木曜日

崩れる紙52

司書と私は壊れた自動人形が安置された部屋を出た。暫しの無言の後「伝説の篤学者よ、自動人形の弔いに力を貸してくれぬだろうか」と司書は学者のしわがれ声で言った。「先生、貴方の本を読み終えるまで待って貰えませんか。少し考える時間をください」と答えた。司書の中に設計された学者に向かって。