超短編
ピカピカ飛ぶものを追いかけていた。やけに機敏な飛び方をする蛍だった。「地球人、動くな」と言われ、蛍だと思ったものが宇宙船だと知った。直後に私のすぐ足元に宇宙船は着陸したから、つんのめった私はそれを踏んづけてしまった。その年、米が豊作だった。