超短編
祭。笛や太鼓が鳴り響き、多くの人が踊り、屋台はどこも繁盛している。けれども、どこか「しん」としている。それは人々の歓声を山の神が食べるから。山の神が満腹になった途端、声が戻る。「うるさい!」よく食べ眠くなった山の神は雨を降らせ、祭はお開き。