2010年1月21日木曜日

タイムマシーン

庭先で、夥しい数の時計を分解している人がいる。
「そんなに時計を壊して面白いかい」
「いやいや、壊しているんじゃない、これからタイムマシーンを作るのさ」
その人は、よっぽど時間を掛けて時計を分解した後、延々と壊した時計を組み立てている。
「やぁ、タイムマシーンは完成しそうかい?」
「いやいや、もう出来ているよ。僕は君にとって明日の僕さ」
なんだかよくわからないけれど、翌日からその人は行方不明になった。