懸恋-keren-
超短編
2007年1月31日水曜日
一月三十一日 歯医者に行く
時間があったので、本屋で雑誌を立ち読みした。
ついつい占いのページを見てしまう。読んでも覚えていられないのに。
雑誌を置いて、歯医者に向かった。
「恋愛運がイイらしいな」
とウサギに声を掛けられた。
そうだったっけ? と思わず笑顔で返してから思い出した。
ウサギのせいで歯医者に通っているのだ、耳を引っ張って歯医者に連れていった。
歯医者にお尻を叩かれているウサギを見て、歯の痛みが少し和らいだ。
次の投稿
前の投稿
ホーム