懸恋-keren-
超短編
2007年1月19日金曜日
一月十九日 ウインクする少年
落書きをしている少年たちを叱ると、ひとりを残して逃げていった。
残ったひとりは素知らぬ顔で落書きを続けるのでもう一度注意すると、彼はウインクをした。
あまりにも慣れたウインクだと思ったら、少年はたちまち正体を現した。
ウサギだった。やっぱり。
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