懸恋-keren-
超短編
2007年1月4日木曜日
一月四日 煮え切らない透明人間
高円寺には、そこかしこに透明人間がいた。路地という路地にいるけれど、派手でなマフラーや手袋、帽子を被っているので、すぐわかる。
彼らは皆、それでも自分が見えてないと思っているらしい。ぐにゃぐにゃと奇妙な踊りを踊ってこちらにアピールしてくる。
見えてほしいのか、ほしくないのか。
次の投稿
前の投稿
ホーム