懸恋-keren-
超短編
2007年1月29日月曜日
一月二十九日 眠たい子供
ぐったりと疲れた少年の声は、思いの外低く響いた。
けれども、身にまとった眠気は子供のそれで、わたしは少し笑う。
眠い目をこするうちに、少年は猫になった。
膝の上でまるまって、ぐっすりと寝てしまったから、わたしは動けない。
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