2003年9月28日日曜日

しゅるしゅる

「しゅるしゅる」
きみがつぶやく。
「しゅるしゅる?何が?」
わたしは聞く。
「だから、しゅるしゅる、だよ」
きみは一言づつ区切りながら言った。
わたしは彼の口ぶりをまねて言う。
「しゅるしゅる」
「そう、しゅるしゅる」
なおもわたしは訊ねる。
「何かすすってるの?それともヘビでも見た?」
きみはちょっと面倒そうな顔して言った。
「きみが、しゅるしゅる、なの」
「わたしが、しゅるしゅる」
「イエス」
「ふーん」
わたしたちは、いつもこんな感じ。