懸恋-keren-
超短編
2003年9月15日月曜日
ひーばーちゃん
その手紙には赤いクレヨンがグリグリと塗りたくられていた。
私の顔らしいが、よくわからない。でもとても嬉しい。
私もお返事にグリグリと青いクレヨンで書いた。
一応、彼の似顔絵を書いたつもりだったのだが、とてもそうは見えない代物になった。
わたしたちはよく似ていると思う。
でもきっと、その時間は長くない。そういうものだ。
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