懸恋-keren-
超短編
2003年9月16日火曜日
ぼくは郵便屋にはなれない
いけない、とわかっていた。
ぼくは友達から預かった手紙を読んでしまった。
届け先は隣の家のユカ。幼なじみだ。
テキトーに畳まれた便箋を手に、ラブレターってどんなもんだろ、と思った。
だいたいきちんと封をしてないほうが悪いんだ。
読んでもバレないと思った。
胸でもなく、頭でもなく身体中が痛い。腕が痺れる。
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