2003年8月27日水曜日

悪戯

宛先だけの白紙の葉書が届いた。
確かに私宛てだ。その字は力の入りすぎた大きな文字で、字を覚えたばかりの子供が書いたようにも見える。
そのような筆跡の持ち主の知り合いはいない。
白い葉書を見つめているとメッセージが隠されているのではないか?という期待が沸き上がってきた。
私は手を施した。
すかしたりあぶったり真っ黒に塗り潰したり消したり。
何もなかった。しかし悪くない疲労だ。
そういえば、こんなにムキになったのは久しぶりだ。
私は新しい官製葉書を出してきて懐かしい友人の名前を書いた。
グリグリと大きな文字で。