2003年8月18日月曜日

THE GIANT-BIRD

初めてその巨大な鳥が夜空に出現したのは三日前だった。
それ以来、人々は夜の外出をしなくなった。
ぼくとピーナツ売りは頭を抱えていた。
その巨大な鳥は寂しい道化師の新しい友達なのだ。
どのようにして鳥と道化師が出会ったのかはわからない。
町の人が恐がっているからには、どうにかしなければいけないけれど
二人を引き離すことはできない。

小父さんに相談すると笑って答えた。
「地上から見えなければいいんだろう?
月影が出ない飛び方を教えてやろう」

町の騒ぎはぴたりと止んだ。
巨大な鳥は今夜も町の上空を飛んでいる。