2006年9月13日水曜日

赤鉛筆が欲しかったレオナルド・ションヴォリ氏

遥か昔、レオナルド・ションヴォリ氏がまだ子供だった頃、赤鉛筆は郵便配達人しか持っていなかった。
郵便配達人もトマトの収穫時期を消防士に報せる時にしか使わなかったので、赤鉛筆は非常に珍しかった。
ションヴォリ氏は郵便配達人を見掛ける度に捕まえて「赤鉛筆を頂戴」と言ったが、いつも断られていた。
116人目の郵便配達人はションヴォリ氏に問うた。
「きみは、赤鉛筆を何に使うのだ?」
「ほっほーい!イチゴの収穫時期を報せるため」
「よいだろう」
こうしてレオナルド・ションヴォリ氏は赤鉛筆を手に入れた。