懸恋-keren-
超短編
2006年9月3日日曜日
月を食べるレオナルド・ションヴォリ氏
遥か昔、レオナルド・ションヴォリ氏がまだ子供だった頃、月はチーズで出来ていた。
どうしても月を食べてみたかったションヴォリ氏は、ネズミの羅文と四文に頼んで採って来てもらうことにした。
二匹のネズミが採ってきた月は小指の爪ほどしかなかったが、
それを食べたせいでションヴォリ氏と二匹のネズミが、とんでもなく長寿になってしまったことを、レオナルド・ションヴォリ氏はご存じない。
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