2005年8月2日火曜日

魔女のパビムン

王様が魔女を呼び付けた。
若い魔女だが、評判になっていた。
噂を聞き付けた王様は、さっそく魔女を呼び
「世界一美しい馬が欲しい」と言った。
魔女は深くお辞儀した。
魔女は、まだ少女と言っていいほど若かった。
深く被った黒いフードから覗いた上目使いの視線に、王様はタジタジとなった。
魔女は、マントの懐から出した薬を細い指で壷に入れた。
王様は呪文を待った。まだこの幼い魔女の声を聞いていない。
そして魔女は叫んぶ。
「パビムン・パビムン・ラミラミラー!」