懸恋-keren-
超短編
2005年8月20日土曜日
パビムンとギュヒチ
「あ、パビムンだ」
と息子が指差した先には、石ころがあった。
「へぇ、これがパビムン?」
「ほら、ここがパビムン」それは私が子供のころ「ギヒュチ」と呼んでいたものだった。
「これはギヒュチだよ。パビムンはこっち」
「ちがうの! これがパビムンなの!」
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